日本のブロックチェーンコンテンツ協会が新しいゲームガイドラインを提案

日本のブロックチェーンコンテンツ協会が新しいゲームガイドラインを提案

ブロックチェーンコンテンツ協会が2020年3月24日にガイドラインを発表しました。このガイドラインの中では、賭博、資金決済法など全5項目において、協会に加盟する各社が守るべき禁止事項や注意すべき事項をまとめています。

ブロックチェーンコンテンツ協会とは

ブロックチェーンコンテンツ協会(Blockchain Contents Association)とはゲームやSNSといったブロックチェーンを活用したコンテンツの業界発展や消費者保護を図るために、2020年2月設立された業界団体のことを指します。協会代表はgumiの代表取締役会長兼CEOである國光宏尚氏が務めています。

ブロックチェーンコンテンツ協会は10社で構成されており、それには博報堂やgumi、double jump.tokyo、スタートバーンなどゲーミング業界に関わる企業が含まれています。

同協会は、ブロックチェーンコンテンツ業界の今後の健全な発展に向け、以下を実施することを発表しています。

・コンテンツに関する関連法規の取り纏め

・事業者が遵守すべきガイドラインの策定

・ユーザ観点からの事業者に対する改善提案

・消費者保護の意識向上を図る勉強会の開催

同協会は2020年8月に一般社団法人化し、業界向けガイドライン策定に着手することを計画しています。

ガイドラインの内容

今回ブロックチェーンコンテンツ協会が発表したガイドラインでは、「コンテンツを作成する協会加盟企業が守るべき最低限の内容」について具体的に定めています。

このガイドラインの中では、「賭博」「景品表示法」「資金決済法」「金融商品取引法」「詐欺防止」などの法令や取り組みに基づき、具体的にどのような行為が違反行為になるのか、どの点に配慮しなければいけないのか、などが具体的に述べられています。例えば、ノンファンジブル・トークン(NFT)のような換金性を有するアイテムを有償ガチャによって提供することは賭博に該当する可能性が高く、法律に違反することが考えられます。このようにブロックチェーンゲームが賭博に該当しないよう、具体的な注意事項がまとめられているのがこのガイドラインなのです。

その他、ガイドラインの中では、 インサイダー取引などについても詳しく禁止事項が掲載されています。

ガイドラインの詳しい内容については以下で確認することができます。

ブロックチェーンコンテンツ協会ガイドライン

今後の変更の可能性

今回発表したガイドラインは第1版とされており、今後もアップデートされていく予定です。また、ブロックチェーンコンテンツ協会は今回公開されたガイドラインに関する意見も受け付けています。そのため、それらの意見を元に、今後内容が一部変更されることも考えられます。

今回のガイドラインはブロックチェーンコンテンツ業界の健全な成長のために発行されたものです。もちろんサービスプロバイダーがこの内容に触れないことはもちろんのこと、利用者としても内容をよく理解し、法律の範囲でブロックチェーン関連コンテンツを楽しむという意識が求められるでしょう。

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